東京で相談を受ける住宅の多くは、50〜70平米の中古マンションです。築20〜30年のものが多く、間取りは変えたいけれど予算は限られている、というケースがほとんどです。

間取りを変えるべきかどうか ¶
間取り変更は、リノベーションの中で最もコストがかかる部分の一つです。壁を抜く、水回りを移動する、これらは工事費が大きく跳ね上がります。「間取りを変えたい」という要望の裏に何があるかを聞くと、実は照明と収納を変えるだけで解決することも多いです。まず現状の間取りで何が不満かを整理することから始めます。
一室改修から始める選択肢 ¶
フルリノベーションが難しい場合、一室だけ本気でやる方法があります。寝室の照明と素材を変えるだけで、家全体の印象が変わることがあります。代々木上原のM邸では、寝室一室の改修(工事費30万円以下)で、施主から「別の部屋みたい」という言葉をもらいました。小さく始めて、気に入ったら次の部屋へ、という進め方も現実的です。
水回りの優先度 ¶
キッチン・浴室・トイレは、リノベーションの中で費用がかかりやすい場所です。特にキッチンは、システムキッチンをそのまま使うか、オーダーに変えるかで費用が大きく変わります。既存のキッチンの状態がよければ、扉材だけ変える「面材交換」という方法もあります。費用は全交換の3分の1以下で済むことが多いです。
築年数と断熱の関係 ¶
築20年以上のマンションは、断熱性能が現在の基準より低いことが多いです。リノベーションのタイミングで断熱を改善しておくと、夏の暑さと冬の寒さが変わります。内窓の追加(既存窓の内側にもう一枚窓を設置する)は、比較的低コストで断熱効果が高い方法です。工事費は1窓あたり5〜10万円が目安です。
どこから手をつければいいか分からない場合は、オンライン相談で現状の写真を見せてもらうのが一番早いです。