「予算はいくら用意すればいいですか」という質問は、初回相談でほぼ必ず出てきます。答えにくい質問ではあるのですが、「場合による」で終わらせるのも不誠実なので、わたしなりの考え方を書いておきます。

マンションリノベーションの予算、どう考えるか

東京のマンションリノベーション、費用の目安

フルリノベーションの場合、設計料と工事費を合わせて、70平米のマンションで700〜1,000万円が一つの目安です。ただしこれは、素材のグレードや間取り変更の規模によって大きく変わります。「500万円でフルリノベーションしたい」という相談も受けますが、その場合は優先順位を最初から絞り込む必要があります。

設計料と工事費の割合

わたしの場合、設計料は床面積×2万円が基本です。70平米なら140万円。工事費はその4〜6倍が目安になることが多いです。設計料を削ろうとする方もいますが、設計の段階で時間をかけるほど、工事中の変更や追加費用が減ります。結果的に設計料は安い投資だと思っています。

予算が限られているときの優先順位の付け方

予算が限られているとき、わたしがよく提案するのは「触らない場所を決める」ことです。全部を新しくしようとすると、どこも中途半端になりがちです。「キッチンと寝室だけ本気でやる、他は現状維持」という判断のほうが、満足度が高くなることが多いです。

見えない部分にお金をかける理由

断熱、防音、電気配線。これらは完成後に見えなくなる部分ですが、暮らしの質に直結します。特に断熱は、一度リノベーションしたら次に手を入れるのが難しい部分なので、予算が許す限り優先することをお勧めしています。夏の暑さ、冬の寒さが変わるだけで、家での時間が全然違います。

オンライン相談で予算感を確認する

「自分の予算でどこまでできるか」を確認するだけでも、オンライン相談(8,000円・60分)は使えます。図面や写真を共有しながら話すと、かなり具体的な感触が得られます。相談後にテキストでまとめをお送りするので、他の業者と比較するときの参考にもなります。

予算の話は、早めにオープンにするほど、いい空間に近づきます。遠慮せずに教えてください。