
2018年の春に独立して、Fresh Interior Flowを始めました。最初の1年は仕事が少なくて、知人の家の模様替えを手伝いながら、少しずつ口コミで依頼が来るようになりました。転機になったのは2020年の秋で、中目黒のコーヒースタンドの内装を担当したことがきっかけで、住宅の依頼が一気に増えました。あのプロジェクトで、「素材の正直さ」みたいなものを改めて意識するようになりました。コンクリートはコンクリートらしく、木は木らしく。塗り隠すより、素材の地を見せるほうが長く飽きない空間になると感じています。
いまは中目黒のマンションの一室をアトリエにして、一人で動いています。年間で受ける案件は多くて6〜7件。それ以上は受けないようにしています。一つひとつの現場に自分が関われる量を保ちたいから。最近は長野の古民家プロジェクトが進んでいて、週に一度は現地に通っています。都市と地方、どちらの空間にも同じように向き合えるのが、この仕事の面白さだと思っています。このサイトは、仕事の記録と、日々考えていることを書く場所として使っています。
築40年のビルの1階、約18平米の小さなコーヒースタンド。既存のコンクリート壁をそのまま残し、カウンターには岐阜の製材所から取り寄せたナラ材を使用。照明はすべてフィラメント電球に統一し、昼と夜で表情が変わる空間にしました。2020年秋竣工。
— 竣工:2020年秋築28年、70平米のマンションをフルリノベーション。「本と植物と一緒に暮らしたい」というご要望から、壁一面の造作本棚と、室内に光を引き込む大きなトップライト風の照明計画を提案しました。床材は栃木の工場から直接仕入れたオーク無垢材。2021年春竣工。
— 竣工:2021年春神奈川・鎌倉の住宅街に建つ、週末だけ使う小さな家のインテリア設計。「何も置かない部屋を作りたい」という施主の言葉を起点に、収納をすべて壁の中に納め、中央に何もない空間を作りました。左官職人の田中さんに依頼した白漆喰の壁が、光の時間帯によって表情を変えます。2022年夏竣工。
— 竣工:2022年夏
初回の打ち合わせでは、図面よりも先に「どんな朝を過ごしたいか」を聞きます。暮らしのリズムが分からないと、いい空間は作れないと思っているので。
カタログだけで素材を決めることはしません。サンプルを取り寄せ、光の当たり方や経年変化を確かめてから提案します。時間はかかりますが、後悔が少ない。
最初から予算の上限を共有してもらいます。そのほうが、優先順位を一緒に考えられるから。「あとで削る」より「最初から絞る」ほうが、結果的にいい空間になります。
いまは中目黒のマンションの一室をアトリエにして、一人で動いています。年間で受ける案件は多くて6〜7件。それ以上は受けないようにしています。一つひとつの現場に自分が関われる量を保ちたいから。最近は長野の古民家プロジェクトが進んでいて、週に一度は現地に通っています。都市と地方、どちらの空間にも同じように向き合えるのが、この仕事の面白さだと思っています。このサイトは、仕事の記録と、日々考えていることを書く場所として使っています。
空間は、住む人の呼吸に合わせて変わっていくものだと思っています。「予算はいくら用意すればいいですか」という質問は、初回相談でほぼ必ず出てきます。答えにくい質問ではあるのですが、「場合による」で終わらせるのも不誠実なので、わたしなりの考え方を書いておきます。
Read more →素材を選ぶとき、わたしはいつもサンプルを取り寄せて、実際に手で触れてから提案します。カタログの写真と実物は、思っているより違います。特に光の当たり方と、触ったときの温度感は、写真では伝わりません。
Read more →東京で相談を受ける住宅の多くは、50〜70平米の中古マンションです。築20〜30年のものが多く、間取りは変えたいけれど予算は限られている、というケースがほとんどです。
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中村 葵・中目黒を拠点とするインテリアデザイナー。武蔵野美術大学でプロダクトデザインを学んだあと、京都の設計事務所「アトリエ結」で5年間、町家改修と商業空間の設計に携わった。2018年に独立し、Fresh Interior Flowを立ち上げる。「空間は、住む人の呼吸に合わせて変わっていくものだと思っています」というのが口癖。休日は近所の古道具市をめぐり、使い込まれた木の器や古い金物を集めている。現在は長野の古民家プロジェクトと、都内マンションの断熱改修を並行して進めている。